八重山諸島・石垣島の小学校4年生から高校3年生までの地元の子ども達で構成された、
総勢70名の子供達が作る子供演劇です。
かつて八重山の英雄と呼ばれた豪傑・オヤケアカハチを題材にした 平田大一脚本による演劇を 毎年成果発表として12月に舞台発表しています。
八重山で一番熱い演劇集団!
それが『オヤケアカハチ~太陽の乱(てぃだのらん)~』を演じる
ウィングキッズリーダーズ☆
小浜島出身の平田大一さんが脚本・演出した現代版組踊「オヤケアカハチ 太陽(てぃだ)の乱」は「子ども演劇ワークショップふるさとづくりリーダー養成講座」として、2003年にはじまりました。
脚本も物語りも出演者も、もちろん音楽も、何も決まっていない状態ではじめられた、
この養成講座は、
八重山の未来をになう子ども達の中で、リーダーとして支えていく力を持つ子供たちを育てたい。
と言う思いから、2003年にはじまったそうです。
最初は1回限りとされていたこのリーダー養成講座は、子ども達や親からの希望もあり、
毎年受講生を募る形で自主運営されています。
子ども演劇を主宰しているのは「やいま浪漫の会」という父母達中心の運営組織。
1回で終わるはずだった公演。
でも、「親達が見てしまったんです。子供たちが変わる姿を!あの輝きを!これで終わるのはあまりにもったいない!」と、親達が主宰となって自然と引き継ぐ形になったそうです。
毎週土日の稽古に、公演が近づくと学校が終わってからの稽古。
受講資格は小学校4年生から、高校3年生までで、八重山に住んでいる事。
審査はないけれど、重要な条件として、必ず保護者が「やいま浪漫の会」の会員として子どもたちを支える事。これが条件。
公演は、受講生(ウイングキッズリーダーズ)の成果発表の場として、「発表」されますが
最初は石垣島だけだった公演も、那覇公演、東京公演、と広がり、
今では韓国公演、ロンドン公演(数名)も行うまでにいたっています。
これまでに稚内市親善公演(2004年)や那覇市民会館公演(2006年)、「沖縄ウィーク・杜の賑わい」への参加、石垣島まつり、老人養護施設のおまつりなど、多くの場で発表を行っている。
演劇は、500年前の石垣島・大浜村(現在の石垣市大浜)を根拠地とした豪族・オヤケアカハチの生涯を題材としたものです。
この演劇の主人公「オヤケアカハチ」は西暦1500年頃の八重山に実在した人物です。
琉球王国の三山統一を成し遂げ天下泰平を誇っていた若き王は、奄美諸島のみならず、宮古、八重山諸島をも連なる、大琉球王国建設に着手した。
宮古島の仲宗根豊見親(なかそねとぅいみや)は、その大琉球王国連合軍の傘下に入る。しかし、当時の八重山の豪傑「オヤケアカハチ」は、その一方的な首里王府の申し出に激しく抵抗、なんと三年間も王府に年貢を納めなかったという。怒った「尚真王」は、遂に八重山討伐を決定。精兵三千人、軍艦四十六隻を駆り出し、向かえる三百人足らずの兵力の八重山を攻める。
八重山側の王府軍の総大将は「長田大主(なーたふーず)」。アカハチとは、同じ波照間島生まれの幼なじみ。その王府軍の急先鋒として最も活躍した「長田大主」に追い詰められたアカハチは、底原山の大きな榕樹(がじまる)の木の下で、死に物狂いに抵抗するも多勢に無勢、遂に討ち取られてしまう。首を刎ねられた後も、八重山中の空には、アカハチの慟哭がいつまでも響き渡っていたという。
八重山の血を受け継ぎ、八重山の地で育った子ども達が繰り広げる演劇。
八重山の未来そのものがここに描かれているといっても過言ではありません。